この店のオススメの使い方は?

 さぁ、この調子でガンガン、メインのステーキへと参りましょう!!

 希少部位のため、お目にかかれないことの方が多い「トマホーク」もバッチリ用意しておりますとのことで ワクワクしながら新たに赤ワインのボトルをオーダーしていると……来ました来ました、他店よりもさらに超特大の、まさに原始時代の「漫画」のような骨付きステーキ!!

超特大の、まさに原始時代の「漫画」のような骨付きステーキ!!

 これはたまりませんと早速実食……ん?

 こ、こ、これはどうしたことでしょう??

 旨味がギュッと詰まった肉汁溢れるジューシーさが売りの「トマホーク」なのに、なぜか蒸し焼きにしたローストビーフのようなまるでパンチのないパサパサした食感。

 肉が巨大すぎたのか期待が大きすぎたのか、なぜかちっとも肉の旨みを感じないわけで これにはだいぶがっかりであります。

 もう一品、試しにオーダーしといた「フィレ」のほうがよっぽど肉肉しかったところを見ると、あくまでも僕の意見ですが、ここでの「トマホーク」は今のところはまだ封印しておいたほうがいいかもしれません……というか「寿司」があるのに「ライス」はないし(わけわからない甘めなコチュジャン炒飯みたいなのはありましたが)。

 ステーキ部門はいまひとつでした。

 ということで、やはり現状でのここでのオススメパターンは、先ほども言ってた通り、充実かつ美味な前菜主体にカウンターでワイン片手に愛を語らうなり、寂しくひとり泡三昧なんつうパターン&テラス席で心地よい風に吹かれながら、やはり前菜だけをオーダーして仲間とワイワイ、オリジナルカクテルに酔いしれるといったパターンがよろしいかと思われます。

 なにはともあれ、客層も今はローカルというよりかは、着飾ったメインランドからの白人たちが大多数なので、「ホントにここワイキキ?」っていうぐらい、珍しく垢抜けているので、気分が上がることは間違いなし!!

 オペレーションもまだまだ手探り状態で、ぎこちないところも多々ありますが、まぁ、これだけの有名店でありますし、なんせ出来たばかりということで、これからの飛躍に期待しましょう。

2016.10.27(木)
文・撮影=小川カズ