【秋の食材】青梗菜(ちんげんさい)

 「青梗菜」は中国が原産の、中華料理には欠かせない野菜です。注目の栄養素はβ-カロテン、ビタミンC、Eなどのビタミン類、カルシウムなどのミネラルが多く含まれています。

 特に豊富なβ-カロテンは体内でビタミンAに変わり、粘膜や皮膚を強くし免疫力を高める働きがあり、更には、肌や皮膚に潤いを与え、疲れ目やドライアイにも効果があります。乾燥が気になるこれからの季節に頼もしい旬野菜と言えるでしょう。また強い抗酸化作用があるので、ガンや動脈硬化などの生活習慣病予防に効果があるのも心強いですね。

 マクロビ的には、地上に生える葉野菜は全般に陰性のエネルギー(体を冷やす)と考えられていますが、秋から冬にかけて旬を迎えるものは強い陰性には属さず、体を冷やしすぎる心配はないと考えます。

 油と一緒に摂るとビタミン類の吸収率が高まり、タンパク質と併せて摂るとカルシウムの吸収率が高まります。豊富な栄養素を余すことなく取り入れるためにも調理の仕方に工夫をして、冷やさない食べ方を心掛け、お肌の乾燥対策や風邪に負けない体作りに役立てていきましょう。

◆「青梗菜」のマクロビレシピ

青梗菜のクリーム煮

 中華料理の定番「青梗菜のクリーム煮」を、乳製品を使用せずに豆乳仕立てで作るマクロビレシピです。

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2016.10.16(日)
文=中村恭子
撮影=秋元良平