5ツ星ホテルがブランド初の試みを展開

2015年5月にオープンした「ザ・リッツ・カールトン マカオ」は、同ブランド初の全室スイート。

 コタイ地区で最もタイパビレッジに近い「ギャラクシー・マカオ」に、2015年の施設拡張で誕生したのが、3棟目のホテルタワー。タワーの1階から31階に「JWマリオット・ホテル・マカオ」、32階以上に「ザ・リッツ・カールトン マカオ」と、エレガントな2つのホテルが入っている。

 「JWマリオット・ホテル・マカオ」は、ゲストルームが1015室と、アジア圏の「JWマリオット」では最大規模。吹き抜けのロビーや、コタイ地区を一望するゲストルームなど、贅を尽くした造りは期待を裏切らない。さらに、日本人スタッフがいるのも心強い。

吹き抜けのロビーが圧巻! アジア最大規模の「JWマリオット・ホテル・マカオ」。

澳門JW万豪酒店(JWマリオット・ホテル・マカオ)
所在地 澳門銀河 城聖德母灣大馬路
電話番号 08886-6888
http://www.marriott.co.jp/hotels/travel/mfmjw-jw-marriott-hotel-macau/

 「ザ・リッツ・カールトン マカオ」は、世界で展開する「リッツ・カールトン」初の全室スイート。高速エレベーターに乗り、レセプションのある51階に足を踏み入れたとたん、喧騒から離れて天空のホテルへ招かれたような気分になる。

「ザ・リッツ・カールトン マカオ」ロビーに入ると、ブラックオーキッドの華やかな香りが。ここから直通のエレベーターで51階のレセプションへ。

 すべてのゲストルームは、ベッドルームとリビングルームが独立し、総大理石の大きなバスルームを完備。さりげなくポルトガル風のインテリアをあしらっているところが、マカオらしい。

「ザ・リッツ・カールトン マカオ」は全室スイート。一番小さいプレミアスイートでも82平方メートル以上とゆったり。

 このホテルでぜひ体験しておきたいのが、リッツ・カールトンのスパとしてお馴染みの「エスパ」。漢方医学をベースにしたトリートメントが人気だが、時間がなければせめて、宿泊ゲストが無料で使えるエリアを堪能しておきたい。ジャグジーやプール、サウナなど設備が充実していて、半日はゆっくりと過ごせそう。

プラネタリウムのごとく煌く空間には、プールやジャグジー、ハンモックのようなブランコが。

澳門麗思卡爾頓酒店(ザ・リッツ・カールトン マカオ)
所在地 澳門銀河 城聖德母灣大馬路
電話番号 08886-6868
http://www.ritzcarlton.com/jp/hotels/china/macau

 夜を照らすネオンはマカオらしいけれど、ややトゥーマッチに感じてしまうことも。「話題のコタイに泊まってみたいけれど、やっぱりホテルは静かに過ごせるところがいい」と思うのなら、ぜひ、こんなホテルを選択肢に入れておきたい。

【取材協力】
マカオ観光局

http://www.macaotourism.gov.mo/

芹澤和美 (せりざわ かずみ)
アジアやオセアニア、中米を中心に、ネイティブの暮らしやカルチャー、ホテルなどを取材。ここ数年は、マカオからのレポートをラジオやテレビなどで発信中。漫画家の花津ハナヨ氏によるトラベルコミック『噂のマカオで女磨き!』(文藝春秋)では、花津氏とマカオを歩き、女性視点のマカオをコーディネイト。著書に『マカオ ノスタルジック紀行』(双葉社)。
オフィシャルサイト http://www.serizawa.cn

2016.10.05(水)
文・撮影=芹澤和美