(8) アルファブロガーやプロに直接コンタクトを

「パラオ+夕陽」の画像検索で見つけたスポット。いいシーンに偶然出会うのではなく、必然的に出会うためには事前の調査が不可欠だ。

 旅先について調べていると「この人は自分の知りたい情報についてとにかく詳しいな」と感じることはないでしょうか。そうしたときはためらわず直接コンタクトをとってみればよいのです。

 2016年1月にイスタンブールに行ったのですが、ネットの検索で現地のレストランの事情に非常に詳しいサイトがありました。そこで、直接サイトを執筆されている方にメッセージを送り、結果としてその方とイスタンブールでテーブルをシェアすることになりました。

 もちろん自分であまり調べもせずに相手に丸投げで質問してもよい回答が得られることはないでしょう。しかし、自分である程度調べた結果、相手に投げれば、有益な情報が得られる可能性は非常に高くなります。プロについても同様。コンタクト先がわかるのであれば直接連絡してみるのが一番です。実名がわかるのであればフェイスブックなどで名前を検索してみるのもいいでしょう。

(9) 観光局や博覧会を活用する

 昨今は観光局の持っている資料の多くはネット上で入手できるようになりました。しかし、個人の経営するB&Bのリストなど、観光局でないと入手が難しい資料がいまだにあるのも事実。直接足を運ばなくても資料を郵送で取り寄せることもできます。

 また、ぜひおすすめしたいのが毎年9月下旬に東京の台場で行われているツーリズムEXPOジャパン。会場そのものがお祭り気分で楽しいですし、ふだんなかなか情報が得られないマニアックな国についても知ることができるよい機会です。気になる国があったら資料をもらうだけでなく、名刺交換をすることをおすすめします。

ツーリズムEXPOジャパン
http://www.t-expo.jp/

(10) ガイドブックの活用術

 海外旅行情報の基本中の基本といえばガイドブック。最近は紙だけでなく電子書籍で購入することもできます。ガイドブックについての詳しい解説は、「元旅行ガイドブック編集者が暴露する 業界人は誰も言わない10の真実」を参考にしてください。

橋賀秀紀(はしが ひでき)
トラべルジャーナリスト。筑波学院大学非常勤講師。東京都生まれ。著書は『エアライン戦争』(宝島社)など。海外渡航歴は200回以上。執筆、講演の依頼、内容の問い合わせは、CREA WEB編集室まで。

 

Column

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2016.09.26(月)
文=橋賀秀紀