苦手意識を克服、ひとりごはんも楽しめるようになりました

『なくしたものたちの国』角田光代・文 松尾たいこ・絵(集英社文庫)から

 軽井沢と福井の家の周りは自然があふれていて気持ちのいい環境なのですが、夜はササッとひとりで食事に行けるような場所がありません。

 その反動で、東京にいる時に夫が不在でひとりの場合は、外食をすることが多くなります(何度も書いていますが、我が家の料理はすべて夫が作っているので)。

 数年前までは、ひとりで外食するのがとても苦手でした。だけど、今住んでいる代々木上原界隈には、おいしいお店がたくさんあるので、そんなこと言ってたらもったいない!

 だから私なりの方法で苦手意識を克服し、いまではひとりごはんも楽しめるようになり、いくつか何度も伺うお気に入りのお店もできました。

 その方法とは、

(1) まずは夫や友達と行ってみる

 やはり初めてのお店にひとりでいく勇気はなかなかないのです。

(2) このお店ひとりで来る人も多いですか? ときいてみる

 お店の雰囲気と味が気に入ったら、ちょっとリサーチ。

 ひとりごはんで大切なのは、「カウンターがあってひとりでも入りやすい」「コースなどでなくて単品で頼める」こと。食い意地が張ってる割に小食なので、小さい料理がいろいろ楽しめるお店が好きです。

 そしてカウンターがあるとお酒を楽しみやすい気がします。テーブル席にひとりだとなんか緊張してしまいます。

カウンターに座ると、新鮮なカラフル野菜が見れるのでやっぱり食べたくなりますね。@坂の上ホタル

(3) 次回は、なるべく間をあけず早めの時間にひとりで行ってみる

 間をあけないのは、お店の方が覚えてくださっている可能性が大きいから。そして早めの時間なら他にお客さんが少なくて入りやすいので。わいわい賑わいすぎているとドアを開けられない小心者のところはまだ残っていますね……。

2016.09.24(土)
文・撮影=松尾たいこ