棚田の美しい風景を眺めながら散策を

今にも空に舞い上がりそうな赤とんぼの彫刻。田中信太郎の「○△□の塔と赤とんぼ」(2000年)。

 こちらは棚田の風景に溶け込んだ、真っ赤なかかし。

大岩オスカール「かかしプロジェクト」(2000年)。棚田で働く人の姿を表現。

 ちょうど1時間コースと2時間コースの分岐点となる付近にあるのが、スイス人アーティスト、シモン・ビールさんによるこちらの作品。

シモン・ビール「今を楽しめ」(2000年)。

 2000年の「大地の芸術祭」スタート時に制作された作品で、越後妻有の6エリア(十日町・川西・津南・中里・松代・松之山)を象徴しています。

こちらもアートかな? と思わせるほど完成度の高い、ペットボトルで作られた風車。
前出の「棚田」を間近から。

 ぐるりと屋外アートを堪能したら、館内の食事処「越後まつだい里山食堂」でのんびり。おいしいこしひかりと季節の野菜のランチのほか、ティータイムには自家製スイーツやジンジャエールでのどを潤すことができます。

 「農舞台」の施設内には、床や天井すべてが黒板になっている部屋や、星が輝く円形の部屋のほか、トイレにまでちょっとした仕掛けが満載。屋外アートの散策だけでなく、施設内も思い切り楽しめます。

左:大きな窓の向こうには里山の風景が広がる。
右:ミュージアムショップでお土産探しも◎。

 今回の取材で見た、夏の青々とした棚田は、秋には黄金色に姿を変えていることでしょう。屋外の景色と一体となったフィールドミュージアムの面白さは、季節を変えて出かけること。気候のいい春や秋にはハイキング気分で屋外アートを楽しんで、雪に覆われる冬には里山食堂でお茶をしながら真っ白い棚田を眺めてのんびり……そんな週末時間が過ごせそうです。

まつだい「農舞台」
所在地 新潟県十日町市松代3743-1
電話番号 025-595-6180
開館時間 10:00~17:00(最終入館 16:30)
休館日 水曜(祝日の場合は翌日)
入館料 大人600円、小中学生300円
http://www.echigo-tsumari.jp/facility/base/nohbutai

越後妻有「大地の芸術祭」の里
http://www.echigo-tsumari.jp/

大地の芸術祭の里 日本三大渓谷清津峡の紅葉と絵本と列車をめぐる旅
日程 2016年10月29日(土)、30日(日)、11月3日(木・祝)、5日(土)、6日(日)
料金 一般 8,500円、中学生以下 6,000円
http://www.echigo-tsumari.jp/tour/tour_20161029_1106

アートと食とグランピングを満喫するスペシャルツアー
日程 2016年10月1日(土)、8(土)、9日(日)、15日(土)、22日(土)、29日(土)
料金 一般18,000円、中学生以下14,000円
http://www.echigo-tsumari.jp/tour/tour_20161001_1030

大地の芸術祭の里 越後妻有2016秋
開催期間 2016年10月の土日祝日
料金 共通チケット 一般 2,000円、小中学生 500円
電話番号 025-761-7767
http://www.echigo-tsumari.jp/calendar/event_20161001_1031

2016.10.05(水)
文・撮影=CREA WEB編集室