もらい泣き必至のライヴDVD

●V6のコンサートはここを見て!
完成度の高い歌と踊りとチームワークで、魅せて聴かせる職人集団。一般人が想像するアイドルのステージのレベルを遥かに超え、20年の歴史に育まれた数々の名曲を、情感のある歌とダンスに乗せて、観客に届ける。極上の色気がダダ漏れする“オトナの社交場”。

 ジャニーズアイドルの主戦場は何といってもライヴ。映像化された作品の中には、男泣きする彼らの姿がたびたび収められている。彼らは、何を思って涙したのか。もらい泣き必至のライヴDVDを紹介しよう。

 まずはSMAPの『ス』。1997年に横浜スタジアムで開催された野外ライヴでは、「夜空ノムコウ」誕生前にスガシカオから提供された「ココニイルコト」(名曲!)を木村と香取で披露。「それじゃまた」で香取が感極まって泣き出したり、5人のフレッシュなアイドル性が爆発している。

 嵐なら09年の国立競技場ライヴを映像化した『5×10』。最後の挨拶での大野の号泣は、それまでの彼らの歩みの厳しさを物語っていて感慨深い。

 V6は20周年ライヴ映像『SINCE1995~FOREVER』。ファンからのメッセージが書かれたリボンシャワーにまみれるメンバーの幸福そうな顔を見れば、嬉し泣きが伝染。NEWSは、12年の『美しい恋にするよ』。NEWS4人の決意と覚悟、ファンへの感謝がヒシヒシと伝わり、“NEWS落ち必至”の魔力が。

 泣き虫メンバーが揃う関ジャニ∞だが、敢えて「誰も泣いていないのに泣ける」映像をピックアップ。『COUNTDOWN LIVE 2009-2010』では、横山が祖父との思い出を綴った「413man」という曲を、メンバーがユニット曲の衣装のままで楽器演奏。羞恥衣装で真剣に演奏に向かうメンバーの横山愛がとにかく泣ける。KAT-TUNなら昨年の『quarter』。脱退した田口淳之介の涙が見られる。演出も含めライヴの完成度も高い。

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2016.09.04(日)
Text=Guriko Kurabe
Illustrations=Keita Mizutani

CREA 2016年9月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

いい男がいっぱいだと幸せ。

CREA 2016年9月号

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いい男がいっぱいだと幸せ。

定価780円