今日の絶景

今日の絶景

とある日本人庭師が100年前に築いた
心を癒すブルックリンのオアシス

Magnificent View #1067
ブルックリン植物園(アメリカ)

(C)Robert Harding Images / Masterfile / amanaimages

 和の情緒あふれる日本的な風景が見られるのは、ニューヨークの街中。広大な敷地に約1万種類もの植物が茂るブルックリン植物園の中にある日本庭園だ。

 庭園は、中央にある大きな池の周りに築山や滝、東屋、太鼓橋、灯篭などを配した回遊式。池の中には厳島神社に似せた朱塗りの鳥居もある。

 正式名称は「日本式築山林泉庭園」。1915年に造園されたもので、アメリカで一般公開された最初の日本庭園でもある。

 設計を手がけたのは庭師の塩田武雄。日本で生まれ育った彼は新天地を求めて26歳で単身渡米。日本庭園を造ることがブームだったアメリカで実力を発揮し、この広大な日本庭園の仕事を任されたという。

 すばらしい庭園が完成したものの、第二次世界大戦が始まると塩田は日系人収容所に収容され、1943年に没する。この日本庭園も、高まる反日感情のあおりで破壊され、一時は閉鎖を余儀なくされたこともあった。

 現在は、にぎやかな大都会のオアシス的な存在に。疲れた心を癒してくれるスポットとして、市民に愛されている。

2016.09.01(木)

文=芹澤和美

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