裸足で歩いたなら悲鳴を上げること必至!

海の透明度が高く、空が突き抜けるように青く、ビーチは真っ白。ピュアな天然色で構成されたシェルビーチ。

 大の字になって、貝のビーチに横たわってみました。

 空が抜けるように青く、穏やかな波打ち際からは貝がこすれる、シャラシャラと乾いた音が届きます。

 シェルビーチには観光地にありがちな、パラソルもビーチベッドもありません。真っ白なビーチと青空、ガラスのようにクリアな海、無垢の自然に包まれます。

かわいい家族が増えて、思い出の地に戻ってきたボイドさん夫妻。

 とはいえ、最初のインパクトは大きいのですが、白い二枚貝の殻しかないビーチでは、30分もいれば飽きてきて……。お隣の家族連れに声をかけてみることに。

 ボイドさん夫妻は新婚時代に2人で訪れ、今は二男一女に恵まれ、再訪したのだとか。3人の子供たちは、泳いだり、小さな貝殻の山を作ったり、飽きることがありません。遊びの天才ですね。

パラソルやビーチベッドはありません。海水浴というよりも、自然の不思議に感銘を受けるビーチ。

 ちなみに、シェルビーチにはビーサンは必携です。車で靴を脱いで裸足でビーチに出た人は、貝が足裏に痛いし、100メートル離れたパーキングに戻るのは面倒だし、と悲鳴を上げながら歩くハメに。また、貝の上で寝転ぶならば、Tシャツを着ていないと、背中が痛いかも。

 シェルビーチへは飛行機などを利用したツアーで訪れるのがポピュラーですが、私は今回、ピナクルズやカルバリー国立公園、モンキーマイアを周遊する乗合ミニバン・ツアーに参加。自分の半分の年齢の若者たちとのバックパッカー旅については、またの機会に。

シェルビーチ
●アクセス パースからシャークベイ空港へ国内線で約1時間45分。シャークベイ空港から車で約45分
●おすすめステイ先 パースからの日帰りツアーなどを利用

古関千恵子 (こせき ちえこ)
リゾートやダイビング、エコなど海にまつわる出来事にフォーカスしたビーチライター。“仕事でビーチへ、締め切り明けもビーチへ”をループすること1/4世紀あまり。世界各国のビーチを紹介する「世界のビーチガイド」で、日々ニュースを発信中。
「世界のビーチガイド」 http://www.world-beach-guide.com/

Column

古関千恵子の世界極楽ビーチ百景

一口でビーチと言っても、タイプはさまざま。この広い世界に同じ風景は一つとして存在しないし、何と言っても地球の7割は海。つまり、その数は無尽蔵ってこと? 今まで津々浦々の海岸を訪れてきたビーチライター・古関千恵子さんが、至福のビーチを厳選してご紹介します!

2016.08.27(土)
文・撮影=古関千恵子