古関千恵子の世界極楽ビーチ百景

古関千恵子の世界極楽ビーチ百景

真っ白な貝殻がビーチを埋め尽くす!
西オーストラリアの奇跡の海岸へ

#105 Shell Beach
シェルビーチ(オーストラリア)

深さ7~10メートルまで貝殻が堆積!

全長100キロとも、120キロとも言われるシェルビーチ。

 西オーストラリアの玄関口、パースから北へ約800キロ。世界遺産のシャークベイに含まれる、シェルビーチ。その名のとおり、真っ白な二枚貝の殻が集まってできたビーチです。

シェルビーチへ向かう途中、大陸を感じさせる、まっすぐな道。エミューが横断中。

 でも、そのスケールがケタ外れ!

 なんたって、シェルビーチの長さは100キロ以上とも、120キロ以上とも言われ、深さ7~10メートルまで貝殻が堆積しているそう。さすがオーストラリア大陸、自然の規模が違います。

 この、世にも不思議なビーチは、地元の先住民マルガナ族の間では古くから知られていました。その誕生は4000年前までさかのぼり、砂と海藻でできた土手に起因しているそう。

シェルビーチは、砂に貝殻が交じっているのではなく、二枚貝の殻でびっしり!

 土手によって細くなった水路から海水が入り込むものの、潮流が微小なために海水が停滞し、水分が蒸発。やがてシェルビーチと近隣のハメリンプールは、塩分濃度が通常の海の2倍まで上昇してしまいました。その過酷な環境に生き残れたのが、この二枚貝だったとか。

ビーチを覆う二枚貝。素足で歩くのには向いていません。

 本来、二枚貝はプランクトンを海水から濾し取って食べるのだけれど、この生命が乏しい海では期待薄。そこで貝の体内に共生する褐虫藻が、太陽光と二酸化炭素によって光合成を行うことで栄養源とカルシウムを確保。貝と褐虫藻がお互い手に手を取って協力をし合い、生き延びているのです。まさに生命の神秘!

<次のページ> 透明度の高い海の底ももちろん二枚貝尽くし

2016.08.27(土)

文・撮影=古関千恵子

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