スタイリッシュなアメリカンミックスの料理

 「お腹がすいただろう? まずはスープで胃を温めてから」と彼。

 蛤のクラムチャウダー(800円)からいただきます。クリーミーだけど、どろどろし過ぎないまろやかなスープ。下味のついた大きな蛤の美味なこと!

 すっかり夢中になっていたら、「底のほうをほじってごらん」と彼。なにかしら? スプーンで底をつつくと何やら感触が。……あっ、マッシュポテトが敷いてある!

「オプションでマッシュポテトを入れてもらえるんだ。前半は出汁の効いたスープの味を楽しみ、後半はポテトとブレンドしながらいただくんだよ」

一度で二度おいしいクラムチャウダーが、欲張りな私の心を鷲掴みに。

「お肉の前にはサラダをね」

 クリスピーなベーコンがアクセントのアンカーポイントシーザーサラダ(1,200円)、ほうれん草とブラウンマッシュルームのグリーンサラダ(1,100円)をオーダー。

どちらもドレッシングが絶妙。サラダはハーフポーションも用意されているのがうれしい。

 マグロとアボカドのタルタル(1,500円)も運ばれてきました。今やさまざまなステーキハウスで人気の前菜。とろりとしたコク、ねっとりとした舌触り。

 ほんのり感じる醤油にランプフィッシュキャビアの塩気が加わると、なんだかワインが欲しくなってくる。

マグロとアボカドの相性の良さは、もはやほかの追随を許さないほど。

「ここは、ワインもなかなか面白いものを揃えているよ」

 ソムリエと相談すると、リストにないものからもあれこれサジェストしてくれる。ワインの説明を聞き、選ぶ時間も楽しい。

カリフォルニアを中心に6,500円ほどからラインナップ。

2016.08.22(月)
文・撮影=Keiko Spice