ありきたりのハワイ旅行はもう卒業！
ロコが本気で愛する厳選4スポットへ

屋外プールサイドでの至福の一杯

 がっつり欲求をショッピングで満たし、あんなに食べ過ぎたブランチもようやく消化してきたかなぁと感じたら、そろそろキリッと冷えたアペリティフで喉を潤したくなるところ。

アート感覚満載の話題のブティックホテル。

 そこはもちろんアート感覚満載の話題のブティックホテル。オールドハワイアンな雑貨と斬新でモダンなインテリアといった、アンバランスかつカラフルでカンフォタブルな空間の奥にある「スイムクラブ」と称する屋外プールサイドでの、「サーフムービー」や生の「スラックキーギターライブ」なんかを見ながらの至福の一杯はいかがでしょうか？

「スイムクラブ」と称する屋外プールサイドで至福の一杯。

 さらにその横には あのカイムキの大人気オーガニックレストラン「TOWN」や「Kaimuki Superette」等の有名オーナーシェフ「エド・ケニー」氏が初めてワイキキで手掛ける「MAHINA & SUN'S」までがオープン!!

有名オーナーシェフ「エド・ケニー」氏が初めてワイキキで手掛ける「MAHINA & SUN'S」。

 こちらもシックなのに至る所にビーチ感に満ち溢れたミスマッチで愛嬌のあるアイティムばかりがちりばめられた内装で、実に心を騒つかせます。なんつったってこのユーモア溢れる「ALOHA」マークの壁紙が最高!!

ユーモア溢れる「ALOHA」マークの壁紙が最高。

 もちろんここも、ケニー氏のこだわりである地元産のオーガニック素材をふんだんに使用した料理＆ドリンクを思う存分いただけるといったコンセプトなわけですが、約1年前にオープンした、これまた彼の新しいお店であります「マッドヘンウォーター」(カイムキの「タウン」の斜め前)も人気とはいえ、まだまだこれからだという時に、さらにこんなに早くもう一軒ということで、肝心の「味」や「スタッフの対応」がついていってないというのが今のところの僕の感想……。

地元産のオーガニック素材をふんだんに使用した料理。

 あんまり欲張るといくらスターシェフと言えども、いいことないと思いますので、そこのあたりは少々慎重にお願いしたいところではあります(汗)。

 まぁ、使用済みで古くなったメニューを切り取って再製したコースターなんかを見ると、やはりケニー氏本来のオーガニックに対する強い意気込みが見え隠れして、僕的にももっと応援したくはなるのですが……、とにかくまだ出来たてホヤホヤですので、今後に期待しましょう!!

夜遅くまで時間を過ごすには、ただ今、ハワイ最先端なホットスポット。

 カウンターやテラス席でつまみとしていろいろオーダーしつつ夜遅くまでバー感覚で時間を過ごすには、ただ今、確実にハワイ最先端なホットスポットでありますし。

 いかんせん僕自身が古い人間なもので、いまだに味がしっかりしたものが好みということもありますから、大地の恵みをいっぱい吸収した新鮮なローカル素材を十二分に活かしたものを堪能したい方にはオススメということには間違いございません。

 ざ～っと走り抜けてきましたが、ワイキキど真ん中や大きなショッピンングモールとかでは経験できない、こんな「コア」な「食べまくり！ 買いまくり！ 飲みまくり！」のハワイらしい1day、いかがでしたでしょうか？

 もちろんそりゃぁ、貴重で短いバカンスタイムでありましょうから、スケジュールを詰めに詰めて、あそこ行ってここ行ってそれ買って……なんつうのもわかりますが、こんな何もかもが「地元愛」に満ち溢れた「ハワイ生まれハワイ育ち」を意識したローカルな1日こそ、本当の正しいハワイでの時間の過ごし方かもしれません。

 今回ご紹介した流れなんかも 僕のようにゆる～い感じがお好きな方には、是非一度お試ししていただきたいルートのひとつであります。

小川カズ(おがわ かず)
ファッションディレクター＆フォトグラファー。東京、青山生まれ。80年代半ばから当時まだ数少ないスタイリストとして活動を開始し、堺正章、石田純一、片岡鶴太郎、武田修宏などを担当する。99年からはフォトグラファーとしても活躍。ハワイと東京に拠点を構えて活動する。

2016.08.11(木)
文・撮影＝小川カズ