旅の締めくくりはおいしいコーヒーで!

大邸宅にお招きにあずかったような「ペッパーズ・コンベン」の客室。

 ハンター・バレーへは日帰りで行くこともできるが、元は修道女が住んでいたという建物を改装した趣のあるホテルに宿泊して、ゆっくりワインやグルメを味わうのもいい。

 「ペッパーズ・コンベント」は、ラウンジの暖炉には火が入り、大邸宅に招かれたような雰囲気。ネオクラシックなインテリアの客室には、広々したベッド。ロマンチックな気分で過ごせるホテルだ。

左:晴れた朝のエントランスからの眺め。思わずため息。
右:小物や花にいたるまで、気を配られたインテリア。

Peppers Convent(ペッパーズ・コンベント)
所在地 88 Halls Rd, Pokolbin NSW 2320
電話番号 02-4998-4999
URL http://www.peppers.com.au/convent/

同じくペッパーズが経営する「シルカ 1876」も凝ったインテリア。

 夕食は、隣接の「シルカ 1876」へ。こちらもきらめくシャンデリアがいくつも下がるインテリアが素敵。自家農園の野菜のてんぷらなど、フュージョン(っぽい)スタイルでひとひねりあるオーストラリア料理がメニューに並ぶ。

オージービーフにフォアグラ。赤のジンファンデルを合わせて。

Circa 1876(シルカ 1876)
所在地 64 Halls Rd, Pokolbin NSW 2320
電話番号 02-4998-4998
URL https://theconventhuntervalley.com/

元は馬小屋という「カフェ・エンゾ」。外にはテラス席も。

 翌朝、ホテルをチェックアウト。おいしいコーヒーが自慢の「カフェ・エンゾ」へ。元は馬小屋だったのを改装したカフェで、田舎屋風な造りに地元アーティストの作品などが上手にコーディネートされている。

深煎りローストがおいしいコーヒーとヘルシーな朝食を組み合わせて。

 香り高いエスプレッソは、朝のお目覚めにぴったり。イタリア移民によってエスプレッソが主流となったオーストラリアのコーヒーは、じっくりと深い味がしておいしい。ヨーグルトに山盛りのフルーツやシリアルなど、ヘルシーな朝食メニューをいただく。

Cafe Enzo(カフェ・エンゾ)
所在地 Corner of Broke and Ekerts Rd, Pokolbin, NSW 2320
電話番号 02-4998-7233

収穫のシーズンを終えたブドウ畑を、丘の上から眺める。

 一面ブドウ畑のハンター・バレーに別れを告げて、その日の夜には日本へ。シドニー2泊、ハンター・バレー1泊で、「ビビッド・シドニー」の夜景に、ローカルに根ざしたヘルスコンシャスなグルメ、そしてワイナリーにコーヒーと盛りだくさんに楽しめた旅だった。

【取材協力】
ニュー・サウス・ウェールズ州政府観光局

URL http://www.sydney.com/

小野アムスデン道子 (おの アムスデン みちこ)
ロンリープラネット日本語版の立ち上げより編集に携わったことから、ローカルグルメや非日常の体験などこだわりのある旅の楽しみ方を発信するトラベル・ ジャーナリストへ。エアライン機内誌、新聞、ウェブサイトなどへの寄稿や旅番組のコメンテーター、講演などを通して、次なる旅先の提案をしている。
Twitter https://twitter.com/ono_travel

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2016.08.09(火)
文・撮影=小野アムスデン道子