店それぞれに工夫を凝らしたソース味に夢中です

「オモニ」のお好み焼きは、ちょい焦げ風味がたまらない!

 もともとまったりとした昆布のだし文化が根付いていた大阪。明治になって洋食文化が入り、甘辛い味わいのソースが広まったと思われます。たこ焼きやお好み焼きなど大阪でおなじみの粉モンに欠かせない地ソースの存在も大きいですね。関西には小さいソースメーカーもたくさん残っていて、「街や店によって違う味」は同時に、地元の人たちのスタンダード。だから、「ちょっと味見させてもらいまっせ」の精神で食べに行くのが楽しいと思います。

 僕自身は、昭和40年代、市場のようなスーパーの一角で、フカフカの生地にソースをハケでペロンと塗り、青海苔をパラリとやって二つ折りにするお好み焼きが最初に外で食べたソース。その思い出は鮮烈で、アノ味を求めてあちこちの店を食べ歩いたけれど未だ出合えず……。今は、近所の店へ通っているうちにカラダに馴染む味が一番だと思うようになりました。店の雰囲気や食べ方、客層や店主のキャラなど、ぜ~んぶひっくるめて。

 今回ご紹介するのも、ソースの味はもちろん店の個性も好きなところばかり。外食だけではなく、自宅でも3、4種類の“地モノ”を常備してソースライフを楽しんでいます。気軽に、手頃に堪能できるのも嬉しいですよね。ぜひ、お気に入りを見つけてみてください。

<次のページ> 特注ソースは50年来の“母の味”

2016.07.29(金)
Text=Awa☆Moriko
Photographs=Harry Nakanishi
Edit=Kanako Shibuya

CREA 2016年8月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

いまの47都道府県いいとこどり。

CREA 2016年8月号

日本のいいとこ、いいもの、おいしいもの!
いまの47都道府県いいとこどり。

定価780円

SHARE

この記事が気に入ったら「いいね」をしよう!