頑張って着飾るよりも、さりげないおしゃれが心地よく感じる今日この頃。そんな気分はピアス選びにも表れていて、以前は大ぶりのフープやシャンデリアタイプを好んで着けていたのが、最近では主張し過ぎないスタッドタイプを愛用するように。

 肌に寄り添うスタッドピアスは、服に合わせて着け替えるより、体の一部のようにいつも身に着けていたいアイテム。何かの拍子にキラッと光る、その軽やかさが“いい感じ”なのです。

目下、愛用中のダイヤのピアスは、甘過ぎない雰囲気もお気に入り。パールは、デザイナーをしている友人が私の髪色に似合いそうとプレゼントしてくれたもの

 最近気に入っているのは、モダンなセッティングのダイヤのピアス。適度なボリューム感も、いまの自分にしっくりきます。よりパーソナルなジュエリーともいえるスタッドピアスは、年齢や環境で似合うデザインも変わるもの。昔流行った一粒ダイヤを引っ張り出してきても、たぶん、いまの自分とはちぐはぐなのではないでしょうか。

 似合うものを探す時には、自分の顔立ちや肌の質感、表情をよく観察すること。置かれている立場や環境も大切な要素です。その上で、30代であれば、ダイヤなら0.5ctくらいから試着を。パールなら、真円よりもバロックの方が幅広い着こなしに合って使いやすいと思います。

 さらに、スタッドピアスは、本当は耳たぶのキワに着けるのが可愛い。でも、その都度ホールの位置を変えることはできないので、私の場合は、キャッチを少し緩めに着けることにしています。ピアスに立体感が出て、ぐっと印象的になりますよ。

いま欲しいのは、バロックパールのピアス。ニットやデニムなどカジュアルスタイルに合わせても可愛い。右¥68000、左¥120000/ボン・マジック

伊藤美佐季 (いとう みさき)
イタリアへ留学後、スタイリストに。ジュエリーディレクターとしても活躍。時代の気分を反映させた着られるモードを提案。

Column

伊藤美佐季のFavorite Items

ジュエリーディレクター、スタイリストとして活躍する伊藤美佐季さんが個人的に気に入っているアイテムをご紹介!

2011.12.29(木)
text:Haruko Murakami