目の前を滝が流れる豪快な露天風呂も!

滝を目の前にして、乳白色の湯にゆっくりと浸かる。野趣豊かな露天風呂「八重九重の湯」。

 奥入瀬渓流の散策で歩き疲れた身体にうれしいのが温泉だ。このホテルは、3カ所の大浴場を持つ。

 西館の「西の湯」は、大きな窓に奥入瀬の山々が広がる展望風呂。東館の「東の湯」は、渓流のせせらぎを聞きながらの入浴が心地よい露天風呂、そして内湯の両方が楽しめる。

 目の前に名瀑“九重の瀧”を望む混浴露天風呂「八重九重の湯」は、館外にあるのでホテルからシャトル送迎を利用したい。ここでは混浴、女性専用、男性専用の時間帯があり、湯浴み着が用意されている。3つの温泉とも単純泉だというが、「八重九重の湯」は、湯がほんのり白濁していて、わずかに硫黄の香りがする湯だ。

 3つの湯、それぞれに個性が異なるので、温泉にいろいろ入るのも楽しい。

“渓流和室 露天風呂テラス付”のソファに腰を落ち着け、渓流を眺めてみたい。
テラスに設けられた露天風呂。

 また、西館には、“渓流和室 露天風呂テラス付”という客室が3室設けられている。テラスに座ってせせらぎに耳を傾け、新緑や紅葉など四季折々の眺めの中でプライベートな露天風呂に浸かる。まさに至福の時間になりそうだ。

 奥入瀬渓流の自然に囲まれて、青森らしい食や温泉を楽しんだら、後篇ではいよいよ、ここ奥入瀬ならではの“苔”の世界に遊ぶ。そこには、驚きのミクロの世界が待っていた。

星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル
所在地 青森県十和田市大字奥瀬字栃久保231
電話番号 0570-073-022
URL http://www.oirase-keiryuu.jp/

小野アムスデン道子 (おの アムスデン みちこ)
ロンリープラネット日本語版の立ち上げより編集に携わったことから、ローカルグルメや非日常の体験などこだわりのある旅の楽しみ方を発信するトラベル・ ジャーナリストへ。エアライン機内誌、新聞、ウェブサイトなどへの寄稿や旅番組のコメンテーター、講演などを通して、次なる旅先の提案をしている。
Twitter https://twitter.com/ono_travel

Column

日本を遊ぼう! 星野リゾートで地方の魅力再発見

日本のさまざまな地方の隠れた魅力を掘り起こし、プロデュースすることで日本の観光に一石を投じてきた星野リゾート。全国に展開されているその各施設を訪れ、その地ならではの遊び方、旅の仕方を再発見していきます。グルメ、自然、伝統工芸……、思いっきり日本を遊ぼう!

2016.07.30(土)
文=小野アムスデン道子
撮影=鈴木七絵