なんてかわいくて楽しい旧市街!

プラツァ通りには、多くのショップやレストランが軒を連ねていて人通りが絶えない。

 フランシスコ会修道院の脇で、プラツァ通りの正面にある階段から城壁を後にした。全長約200メートルのプラツァ通りは、旧市街を貫く目抜き通りだ。

フランシスコ会修道院の入口の中にある、マラ・ブラーチャ薬局。

 下りてすぐ、フランシスコ会修道院の中へ。奥は博物館になっているが、時間がなかったので手前のマラ・ブラーチャ薬局へ。ここは、クロアチア最古であるとともに、今も営業している薬局としては世界で3番目に古いのだ。その処方は修道院建設当初の14世紀から受け継がれてきたもの。土産物としてローズウォーターや、天然のオイルやハーブを使ったクリームなどを買うことができる。

プラツァ通りに面したレストラン。皆さん、太陽の光を謳歌するかのようにテラス席でおしゃべりに興じている。

 そして再びプラツァ通りへ。レストランやカフェ、ショップが軒を連ねるにぎやかな通りだけれど、そこから左右に延びる小径もまた楽しそう。ただでさえ細い路地にイスとテーブルが並べられていたりする。

左:フランシスコ会修道院から歩いて左には階段のある小径が。
右:そして、平坦な右手の小径はカフェになっている!(笑)

 ここは、徒歩で散策するのにちょうどいい大きさの旧市街だ。道に迷っても、少し歩けば城壁に突き当たるし、しかも、建物も、お店のディスプレイも、カフェも、すごく雰囲気がいい! 路地に入ると、その先にもショップやカフェがあったり、そのまた先に行くと、洗濯物が干してある住宅街になっていたりして飽きることがない。

左:こんなアーチがあるのも旧市街散策の楽しみのひとつ。
右:港の前のレストランでシーフードを楽しむ皆さん。カメラを向けたら笑顔で手を振ってくれた。
クロアチアはトリュフの産地としても知られている。こちらの白トリュフ風味のオリーブオイルは得も言われぬいい香り! 試食コーナーに用意されていたパンにつけて、たっぷり試食してから購入してしまった(笑)。

 ワインショップに入って、美味しいと評判のクロアチアワインについて尋ねると、「今すぐに買ってもいいけれど、この2種類のワインは隣の路地にあるバーで飲むことができるから、飲み比べてから買いに来たら?」と。商売っ気があるのか、ないのか、はたまた自信があるのか、よく分からない対応(笑)。

 1周巡って、ローズウォーターやトリュフオイルなどで重たくなったバッグとともに旧市街を後にした。

城壁の外側にはビーチもある。
旧市街の北東側にあるプロチェ門。

Ljekarna Mala Braca(マラ・ブラーチャ薬局)
所在地 Placa 30, Dublovnik, Croatia
電話番号 020-321-411

2016.07.28(木)
文・撮影=たかせ藍沙