十月初五日街はお土産探しも楽しい!

「喜臨門麺家」は小さな店ながら、誰もが知る手作り麺の名店。

 昔ながらの店が並ぶ十月初五日街の中でも、よりレトロな雰囲気を漂わせているのが、老舗の乾麺店、「喜臨門麺家」。

 小さな店内には乾麺を入れたガラス瓶がずらりと並んでいる。それらは一見するとインスタント麺だが、エビ風味、アワビ風味、チキンとほうれん草風味など、手作り麺に出汁が練りこんであるのがポイント。お湯で1、2分も茹でれば煮汁に味が染み出しスープも同時にできるという、便利でおいしい食材なのだ。

マカオ土産としても喜ばれる「喜臨門麺家」の乾麺。少量でパッキングしてくれるから、いろいろな味を試せる。

 そのほかにも、老舗のお茶卸問屋に乾物店にハンコ屋さん、天井まで商品が山積みのレコードショップなどがあって、この通りはミラクルワールド。ふと空を見上げると、巨大なカジノのビルがギラギラと光っているのは、なんとも不思議な感覚。観光客で賑わう中心地のセナド広場からわずか徒歩5分ほどのローカルエリアは、昔ながらのマカオを見せてくれる。

左:お茶を買うなら、土産物店よりもグラム買いできる卸問屋のほうが、クオリティーも高くリーズナブル。
右:店内で仕込みをする乾物店。これも昔から変わらない十月初五日街の風景。
レトロなジャケットについ引き込まれてしまうレコードショップ、ウエディング用品を売る専門店など、ウインドーショッピングも楽しい。

2016.09.26(月)
文・撮影=芹澤和美