きっかけをくれたふたりと集まりました!

 以前、「100日間洋服を買わないチャレンジ」を行い、みごと達成。たくさんの気づきがあったことをこちらで書き、「あと4カ月頑張ってみます」と宣言したのですが、その後、せっかくなら「1年間やってみよう」と思い、終了を11月末に変更して継続中です。

 実は、100日達成後すぐに、私にチャレンジのきっかけをくれた編集者の友達、杉田千種さんと、彼女に1年間のチャレンジをすすめたスタイリストのにしぐち瑞穂さんの3人で集まりました。

洋服を買わない仲間、杉田さんとにしぐちさん。

 にしぐちさんとは初対面だったのですが、「ファションが大好き」「モノは増やしたくない」「好きなモノだけを持っていたい」という共通点が3人にはあり、あっという間に仲良くなり、時間のたつのも忘れてファッションの話で盛り上がりました。

 この日は、杉田さんの「1年達成」と私の「100日達成」の報告会も兼ねていたのですが、その先輩であるにしぐちさんは、1年間

(1) 洋服を買わず、持っているものだけでコーディネート

(2) 同じコーディネートはしない

(3) 毎日、自撮りしてブログにアップ

 を行ったそうです。かなりストイック!

 最初はとても大変だったみたいですが、しだいに翌日のコーディネートを考えるのが楽しみになり、気持ちも明るくなって運まで向いてきたそう。

 ただ、ファッションへのこだわりが強くなりすぎて、ちょっとやそっとの洋服は欲しくなくなってしまったとか。

 杉田さんは、1年間終わったところで、おもしろいぐらい洋服への見方が変わったと言います。増えないワードローブと向き合うことで、自分の必要とするもの、好きなもの、似合うものが、どんどん明確になっていったのです。

 私が興味深かったのは、彼女が「ミニマリストになるかと思ったらならなかった」っていうところ。1年達成しても、やはりファッションは好きで「なんにでも合う最小限の服を持つ」のではなく、自分が心の底から好きだと思うモノを一つずつ選んで集めたい、そのためには中途半端な選択をしないというのが課題になったそう。

 そんな彼女たちの話を聞いていると、100日でもたくさんの気づきがあったのに、1年やったらさらにどれだけの変化が私に訪れるのだろう? って、未知の世界にワクワクしてきました。

 私のいいところは、「好奇心旺盛」「素直」。だから二人に背中を押してもらい、すぐに次のチャレンジをスタートしたのです。

 すてきな洋服を見ても「いまは買う時期じゃないな」って冷静になれます。

 そして5月末で半年が過ぎました。半年間も洋服を買わない私を、これまで想像もしたことがなかったのですが、あっという間で100日間よりも楽勝でした。

昨年ブータンに行き、展覧会用に描いた作品のひとつ「丘の上のパロ博物館」(松尾たいこ・絵)から。

2016.06.25(土)
文・撮影=松尾たいこ