今日の絶景

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1007本の手を有する観音像も見られる
中国の山深くに残る壮大な石刻群

Magnificent View #991
大足石刻(中国)

(C)Robert Harding Images / Masterfile / amanaimages

 中国にはいくつもの石窟群がある。そのほとんどが仏教彫刻だが、儒教や道教、民間の風習までバラエティ豊かに表現されているのが、重慶にある大足石刻だ。唐代末期から宋代にかけて彫られた約5万体の摩崖石刻像が、41カ所に分布している。

 都が混乱していた唐の時代、安住の地を求めた人々は、この山深い地に移り住んだ。その中には腕のいい仏師もいたことから、多くの優れた石刻が彫られたといわれている。

 ご覧の石刻は、そのひとつである千手観音像。一般的に、手が10本もあれば千手観音像と呼ばれるが、この像は文字通り、1007本の手を持っている。

 これらを見るためには、交通不便な山奥まで行かなければならない。だが、戦争や文化大革命による破壊を逃れたのは、不便な立地であってこそ。山を越えようやく目にした石刻の数々には、きっと心を打たれるに違いない。

2016.06.17(金)

文=芹澤和美

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