伝統のアフタヌーンティーも、進化し続けるロンドンにあっては、次々と新しいかたちで登場している。アジア風、スペイン風から温室でいただくものまで、ほかにはないティータイム体験を探して、いざ出発!

» 第2回 ミシュランシェフによるスパニッシュアフタヌーンティー
» 第3回 ヘルシー&デリシャスなヴィーガン料理のアフタヌーンティー
» 第4回 緑に囲まれた温室の中で寛ぐ午後の紅茶時間
» 第5回 アンティーク・ショッピングをしながらティータイム
» 第6回 ロンドン初“デザートレストラン”のアフタヌーンティー

よりどりみどりのアフタヌーンティー革命!?

タワー・ブリッジを眼下に眺めながら、アフタヌーンティーを楽しめる、シャングリ・ラ ホテル ザ・シャード ロンドン35階の「TiNG」。

 3段トレーの下から順に、サンドイッチ、スコーン、そして小さなケーキ、かたわらにはミルクのたっぷり入ったイングリッシュ・ティー。サンドイッチの具は、キュウリとスモークサーモン、スコーンはふたつに割って、濃厚なクロテッドクリームとジャムをたっぷりと……。そんなヴィクトリア時代から続く伝統的なアフタヌーンティーは、時を超えて多くの人から愛され続けているが、最近では、今までにない変化を加えた新しいかたちのアフタヌーンティーも次々と誕生している。

 世界中の人々が集まるロンドンでは、イングリッシュ・アフタヌーンティーの枠を超えて、スペイン風、アジア風、さらにはヴィーガン料理にと、一流シェフが様々な工夫を凝らして、小さな料理とスウィーツを集めた珠玉のコレクションを展開している。

 一見ジャングルのような温室や、アンティークショップと見紛うティールームなど、一風変わったロケーションでのアフタヌーンティーも人気。前菜もメインもデザートも、ディナーをまるごとスウィーツだけでまとめた、新しいコース料理を楽しめるのもロンドンならでは。

 お茶とスウィーツを巡る冒険は、実にエキサイティング。ゆったりと椅子に身を沈めて、美味しいティータイム体験をどうぞ。

Photo=Sean Myers
Text=Kazuyo Yasuda(KRess Europe)
Coordination=Chisato Hashizume