みんなのわがままに応えるフードコート式レストラン

ロケーションはピカソ美術館にも近い旧市街の一角。入口は、Sabateret通り、Flassaders通り、 L'Hostal de Sant Antoni通りの3か所あるが、いずれもあまり目立たないドアなのでお見逃しなく。写真はFlassaders通りの入口。

 旅行中の大きな楽しみのひとつは何といってもおいしい食事でしょう。とはいえ、何人かで旅行していて、さて今日の食事は……となったとき、みんなの意見がなかなか合わないことが多いのも事実。

 「お肉系がいい」「やっぱりお魚系」から始まり、「ピンチョスが食べたい」「いや久しぶりに日本食が恋しい」、果ては「毎日食べすぎてるから、あっさりサラダだけでいい」などなど。これじゃみんなで一緒に食事ができない……、そんなときにお勧めしたいのが、今回ご紹介する「メルカト・プリンセサ」です。

こちらはコロッケ専門店。「ゴルゴンゾーラとくるみ」や「ホタルイカの墨煮」といった他ではあまり見られないメニュー多し。
イベリコ豚の生ハムをハンドスライスで。カタルーニャ特産のソーセージ類の他、チーズの種類も豊富。

 こちらは、なんと17軒のスタンドが集まった、いわゆるフードコート形式のレストラン。多彩なスタンドの内容は、ピンチョス、生ハムを中心としたシャルキュトリー、サラダ、モッツァレラチーズ、ハンバーガーと串焼き、魚介のタパス、ピザ、和食(寿司)、ポテト料理、コロッケ、タコス、卵料理と、とにかく何でもあり。

 店名には「タパ・マーケット」というキャッチコピーが書かれていますが、タパというにはボリュームたっぷりのメニューも多く揃っています。

魚介専門のスタンド。その日の朝仕入れたばかりの新鮮な素材をさっとグリルするかフライにして。

 さらに、甘いもの好きの方にはデザート・スタンド、おいしいコーヒーが飲みたければカフェ・スタンド、食事もいいけどお酒もねという方には、カクテルバー、ビールバー、ワインバーが揃っています。

 自分の食べたいもの、飲みたいものを、それぞれのスタンドで注文したら、食べるのはみんな揃ってひとつのテーブルで。これなら、しっかり食事をしたい人も、美味しいワインにちょっとしたおつまみをという人も、コーヒーとケーキだけでOKという人も、みんな満足というわけです。

奥のパティオへと連なるカウンターバー。パティオ側からカクテルバー、ワインバー、ビールバーとなっている。

文・撮影=坪田みゆき