【夏の食材】生姜

 「生姜」は東南アジアが原産ですが、その辛みと香りから陽性の食材に分類されます。

 古くから薬効が高い食物として用いられ、さらに最近の研究ではショウガオールという成分に高い抗酸化作用があり抗ガン性があると言われています。また、殺菌効果も高いため、カビが生えやすく食中毒のリスクが高まる時期におすすめの食材です。

 マクロビ的には辛み食材に分類されており、全般に肺や大腸にトラブルがある人におすすめです。これらの臓器に負担のある人の特徴は小鼻の脇が赤かったり、黒ずんでいたり、頭皮が脂っぽく抜け毛が多かったり、肌の色が白すぎたりすることが多いようです。心当たりのある方は、日々の食事に生姜を取り入れて対策してくださいね。

 じめじめと不快な梅雨時は、蒸し暑かったり、逆に長そでの上着が必要なほど肌寒い日があったりで体調管理が難しい季節です。血管を広げ、血流を良くして免疫力を高める作用のある生姜を積極的に取り入れることで、気候による体感ストレスに負けない体作りをしていきましょう。

◆「生姜」のマクロビレシピ

生姜の味噌ディップ

 生姜の辛みが練りゴマと合わさることでマイルドになり、辛い物が苦手な方でも食べやすいディップ。アンチエイジングが気になる女性にぴったりなマクロビレシピです。

» レシピをみる

生姜と醤油麹の肉みそ風

 手作りの醤油麹で作る、肉みそ風ディップのレシピを紹介します。醤油麹は麹に醤油を混ぜて時間を置くだけですから、とても簡単。食中毒が気になる季節の強い味方、生姜を使ってディップに仕上げます。

» レシピをみる

生姜とほうじ茶のチャイ風

 インド式の甘くスパイシーなチャイをアレンジ。ほうじ茶とともに、すりおろした生姜を煮だし、豆乳を加えて和風に仕上げた温かいドリンクのレシピをご紹介します。

» レシピをみる

2016.06.14(火)
文=中村恭子
撮影=秋元良平