「DCモーター」で心地よい風と省エネを両立

 日中の暑さが増してきました。今夏は猛暑になるという予想もあるので、今のうちから対策を気にかけておきたいですね。エアコンは体が冷えすぎるので苦手とか、しっかり涼みたいけれど電気代はなるべく抑えたいという人は、扇風機を見直してみるといいですよ。

 扇風機は「DC(直流)モーター」を採用したモデルがおすすめです。いわゆる高級扇風機というもので、これまでの一般的な「AC(交流)モーター」の扇風機と比べて、本体価格は高いものの、省エネ性能は抜群。さらに、ゆらぎのあるやさしい風を再現できるなど、体が冷えすぎない画期的な機能も搭載しています。

バルミューダ「GreenFan Japan」
36,000円(税抜)
URL https://www.balmuda.com/jp/greenfan/

 バルミューダの「GreenFan Japan」は、自然界の風を再現する独自の二重構造の羽根を搭載しています。ちなみにバルミューダはDCモーターを初めて扇風機に採用した、DCモーター扇風機の先駆けメーカーでもあるんですよ。

 消費電力は、省エネエアコンが100~1100ワット、従来のACモーター扇風機が30~60ワットのところ、「GreenFan Japan」は1.5~20ワットで済むのだそう。最弱運転で1日8時間、ひと夏――90日使用した場合、トータルの電気代はおよそ29円で済んでしまうというのだから驚きです。(1キロワット時あたり27円計算)。

 なぜ羽根が二重構造なのかというと、速度が異なる2種類の風を作るため。外側からは速い風、内側からは遅い風が送り出されます。

 上が一般的な羽根、下が「GreenFan Japan」の羽根の広がり方です。

 速度差によってぶつかり合うと、風は大きく広がりゆっくりと進みます。この風は自然界の風の気持ちよさに近く、長時間当たっていても疲れにくいのがポイント。これまでの扇風機で不快に感じられがちだった「面積が小さく直線的で、渦を巻いている人工的な風」を見事に解消しているんです。

2016.05.27(金)
文=齋木香奈美