実際にいたら、友達になりたい役柄に挑戦した新作

――出演最新作『オオカミ少女と黒王子』では父親が経営するカフェを手伝う健役を演じていますが、どのような役作りをしましたか?

 健は山﨑賢人くんが演じる恭也が唯一心を許せる親友なので、恭也との空気感や距離感を大切にしたいと思いました。だから、山﨑さんとは休憩中も、いろいろお話をさせていただきました。しかも、健は何でも相談に乗ってくれ、真正面から受けとめて答えを返してくれるタイプの人間。もし現実にいたら、友達になりたいと僕自身も思うので、観ている方にもそう思っていただきたい、という意識を持って演じました。

――今回の横浜さんの見どころがあれば、教えてください。

 原作もそうですが、本当に健はいい奴で、できるだけそれを出せるよう頑張ったので、そこはみなさんに観ていただきたいです。あと、初めてに近いぐらい明るい性格の役を演じたので、そんな新しい姿も観ていただきたいです。でも、完成した映画を観たときに、僕が出演していない学校のシーンでキラキラしている青春が映っていて、とてもうらやましかったです。僕もあの学校の制服、着たかったなぁ(笑)。

――7月公開予定のオムニバス映画『全員、片想い』の一篇、「イブの贈り物」で主演されていますが、どんな役柄でしょうか?

 介護施設で働く、優しい介護士・吉成穣役です。家族がいない設定で、星由里子さんが演じているおばあちゃんが、少女のような気持ちで穣に恋をするんです。みなさんとても優しくしてくださって、とても温かい気持ちで演じることができました。

2016.05.13(金)
文=くれい響
撮影=山元茂樹