訪れるたびに、帰ってきたような安らぎと、新たな発見があるハワイ。次回の旅は、オアフ島から一歩足を延ばして、ネイバーの島々を訪れるのはいかが?

 おもな6つの島々のうち、いちばん最初に誕生したカウアイ島と、いちばん新しいハワイ島へ。2つの島々には、心躍る冒険が待っていた。

 今回は、カメハメハ大王が晩年を過ごしたコナ。歴史的なスポットやコーヒー農園、人気レストランでのランチや街歩きなど、日本語ガイドと一緒に魅力を発見しよう。

日本語ガイドと一緒に、コナの街をぶらぶら

海が暮らしの一部になっているコナの人々。

 ハワイ島のオプショナルツアーには年齢制限、あるいは高血圧の人や妊婦さんはNGなどの条件のために、参加できないものもある。また、コナや西海岸を専門とした所要時間の短いツアーが実はない。

 そこで、現地ガイドを7年間やっていたKenさんが3年前に立ち上げたのが、「ほろほろあいらんどツアーズ」。午前中や午後だけという短時間コースや、貸切星空観測ツアーなど、自由度の高いエクスカーションをアレンジできる。

 “ホロホロ”とはハワイ語で“ぶらぶらする”という意味。Kenさんガイドの「KONAさんぽツアー」で、ホロホロしてみた。

ハワイに関する歴史や文化、植物など、幅広い知識を伝えてくれる現地ガイドのKenさん。

 まずは海辺のプウホヌア・オ・ホナウナウ国立歴史公園へ。ここは、いにしえのハワイでカプ(タブー)を破った犯罪者や敗残兵が決死の覚悟で逃れ、祭祀の祈りによって救われたという、いわば駆け込み寺。浜辺を歩きながら、アリイ(王族)や当時の風習、植物や自然についての話を聞く。

コナ・コーヒーの名を世に広めたグリーンウェル農園。

 続いてコナ・コーヒーを1850年から手がける「グリーンウェル農園」へ。木になっているコーヒーの豆を見たり、移動式の干し棚などの作業工程を見学したり。もちろん、コナ・コーヒーも試飲できる。

 ランチは人気レストランの「サム・チョイズ」にて。そしてハワイ最古のモクアイカウア教会へも。カイルア・コナの街でショッピングなどを楽しむ、フリータイムもある。

左:溶岩やサンゴ石を組んだ壁、コアやオヒアの木材で建てられたハワイ最古の教会。
右:カイルア・コナを散歩中に見かけた風景。

 それにしても、Kenさんの知識の豊富さには、感服。半日ながらツアー後には、ハワイ関連書を数冊、読み終えた気分だ。

コナを詳しくガイドするツアー、実はありそうでなかった!

HoloHolo Island Tours(ほろほろあいらんどツアーズ)
電話番号 808-747-5793(日本語受付)
料金 KONAさんぽツアー大人(12歳~)140ドル、子供(5~11歳)80ドル
URL http://holoholoisland.com/

2016.06.19(日)
文・撮影=古関千恵子