今日の絶景

今日の絶景

水墨画のごとき桂林の地の底には
虹色の光を浴びて輝く鍾乳洞が潜む

Magnificent View #958
蘆笛岩(中国)

(C)Robert Harding Images / Masterfile / amanaimages

 ステージ上の演出か、それともSF映画のセットか。幻想的な風景を見せているのは、中国の桂林にある鐘乳洞、蘆笛岩。

 全長は約2キロ。そのうち約500メートルが観光コースとして整備され、さまざまな形の鍾乳石が7色にライトアップされている。ひとつひとつに、「カーテンの向こうの青空」、「ひまわりの渓谷」など、特徴を表した名前が付けられているのもユニークだ。

 奇抜な形の鍾乳石を作り出したのは、悠久の時間。太古の時代、この一帯は海で、海底には石灰岩が沈んでいた。1億8千万年前の地殻変動により、それらが隆起。その後、200万年もの間、炭酸カルシウムを含んだ水に石灰岩が浸食され続け、このような地形が生まれた。

 桂林というと、水墨画のような風景ばかりが思い浮かぶが、こんな鮮やかな景勝地も人気を集めている。何万年もかけて造られた自然の造形美は、現代人の目をも飽きさせることがないようだ。

2016.05.15(日)

文=芹澤和美

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