15年ぶりとなる帝国劇場のステージに

――15年の「ダンス オブ ヴァンパイア」では、15年ぶりに帝国劇場の舞台に立たれましたが、そのときの心境を教えてください。

 18歳のときの「MILLENNIUM SHOCK」以来だったのですが、心のどこかで「いつか、またこの日本を代表する劇場に立ちたい」と思っていました。そして、15年前、堂本光一くんのバックで踊っていた僕が舞台のセンターで歌い上げることができたんです。そのときは熱い想いがこみ上げてきました。僕の出番から始まりますし、緊張は尋常じゃなかったんですが、18歳の自分が観て「お前頑張って良かったな」と言ってくれるような役者になれたと思いました。

――一方、11年にはヴォーカル・ダンス・ユニットAUTRIBE(オートライブ)としての活動を開始されます。

 「ALTAR BOYZ」という舞台で、PaniCrewのメインボーカルである植木豪と出会い、彼と意気投合したことが活動のきっかけです。自分がアーティストとして、ブレイクダンスの世界チャンピオンでもある彼の才能に触れられたことはとても勉強になりましたし、そこからいろんな方とコラボをして動画を配信するなど、多方面に活動の場が広がりました。

――2016年5月14日より上演される出演舞台、ミュージカル「ブラック メリーポピンズ」。2年前の初演以来、ふたたびヨナス役を演じますが、初演のときに感じた問題点や反省点はありますか?

 初演のときに「これ以上ないものを自分の中で作り上げた」と思っていたので、初演の問題点や反省点はないです。ただ、再演をやると聞いたときに、「初演をなぞることはしたくないし、新たに作り上げていきたい」と思いましたし、それは演出の鈴木裕美さんも思っていらっしゃることだと思います。

2016.04.22(金)
文=くれい響
撮影=山元茂樹