今日の絶景

今日の絶景

電灯もなければ携帯電話も通じない
青森の秘湯は日常を忘れさせる

Magnificent View #938
青荷温泉(青森県)

(C)Robert Harding Images / Masterfile / amanaimages

 青森県の南八甲田の山深くに位置する青荷温泉。ここは、「ランプの宿」と呼ばれる一軒宿で知られる秘境だ。

 アクセス不便なこの地を訪れる人が楽しみにしているのが、非日常的な時間。客室内にはテレビや冷蔵庫、照明器具などの家電製品はなく、携帯電話も圏外と、環境はまるで昔の日本のよう。日没後に館内を照らすのは、優しいランプの灯だけ。

 開湯は昭和4年。それまでは人が訪れることもない僻地だったここに、歌人の丹羽洋岳が温泉を見つけ、湯小屋を建てたのが、青荷温泉の始まり。時を経ても、渓谷と原生林が織りなす大自然は、当時とほぼ変わっていない。

 モノと情報に溢れた現代だからこそ、何もない空間は贅沢ともいえる。たまにはこんなところで過ごしてみるのも、心身のデトックスになりそうだ。

2016.04.25(月)

文=芹澤和美

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