新アクロポリス博物館は必訪スポット!

新アクロポリス博物館のエントランス、中央のガラスの下が発掘現場になっている。

 アクロポリス遺跡を満喫した後は、遺跡に隣接している新アクロポリス博物館へ。

 「新」とついている通り、この博物館は、2009年夏にオープンした比較的新しい博物館だ。それまでアクロポリス遺跡の頂上にあった小さな博物館にあった展示物も、ここに場所を移して展示されている。

 エントランスには広場のような広々としたスペースがあった。近づいてびっくり。ガラス張りになっていて、遺跡の真上を歩くことができるのだ。一部はガラス越しではなく、直接見えるようになっている。建物に入る前からわくわくさせてくれる演出がいい。

入り口近くには、直接、本物の遺跡を見ることができる一角もある。

 アクロポリス遺跡に入るときにお得な共通パスを購入しておいたので、ここでは入場料を支払わずに入ることができた。

 入り口には日本語の見取り図が用意されているので忘れずにもらっておきたい。日本語の見取り図は、下記、博物館のサイトからPDFでダウンロードすることもできる。1階と、2階の半分は撮影禁止だが、その他は自由に写真を撮ることができるというのもうれしい。

 館内は4階建てで総面積は25000平方メートル、展示スペースは14000平方メートルもある。

2階にあるエレクティオン神殿の少女像。アクロポリス遺跡にあったレプリカの、本物のうちの5体だ。残る1体は、イギリスの大英博物館にある。

 1階にある「アクロポリスの斜面ギャラリー」には、丘の斜面の聖域から出土した日用品が展示されている。2階の「アルカイックギャラリー」は、天井からの自然光が入る造りになっていて、アクロポリスの初期の神殿に飾られていた彫刻や、アルカイック期の「コレス(若い女性像)」や、「イピス(騎手)」、女神アテナの彫像などが展示されている。

左:2階のアルカイックギャラリー。自然光が入り、白を基調としていて彫刻が際立つ展示となっている。
右:アルカイックギャラリーに展示されている「支配者の肖像」。2世紀の終わり頃の、ボスポラス王国のサウロマテス2世だ。

 2階の後は3階を素通りして4階へ。4階の「パルテノンギャラリー」には、パルテノン神殿と同じサイズのコンクリート製の長方形の展示板があり、神殿の浮き彫り彫刻が展示されている。

4階に展示されている、パルテノン神殿の三角形の切妻。その後ろのコンクリートの板には浮き彫り彫刻がはめ込まれている。

 その東西に置かれた台座には、巨大なペディメント(三角形の切妻)が展示されていて、それぞれゼウスの頭から誕生する女神アテナ、アッティカの地を巡るアテナとポセイドンの戦いを間近で見学することができる。映像でアテネの歴史を学ぶことができるビデオコーナーもある。ガラス越しにアクロポリスを望む造りも素晴らしい。

4階からはアクロポリス遺跡を望むことができる。
レストランのテラス席からもアクロポリス遺跡がよく見える。

 先ほど素通りした3階には、レストランやマルチメディアセンター、売店などがある。私は時間がなかったけれど、できればレストランのテラス席でひと休みしたい。アクロポリスを眺めながらお茶ができる格好のロケーションだからだ。

新アクロポリス博物館(Acropolis Museum)
所在地 15 Dionysiou Areopagitou Street, Athens, Greece
電話番号 210-9000900
URL http://www.theacropolismuseum.gr/

2016.04.08(金)
文・撮影=たかせ藍沙