開発され続ける注目エリア
オリンピック村の跡地につくられたイースト・ビレッジE20

 2012年のロンドン・オリンピックから4年。熱い闘いの舞台となった東ロンドンのストラットフォード周辺地域(ポストコードE20)は、現在新しい居住区として注目されています。

左:木々や池などもあるイースト・ビレッジは、のんびり散歩するのにも最適。
右:ふたつの駅から徒歩4分という便利な立地。

 スタジアムやスイミング・プールなどのスポーツ施設を含む広大なクイーン・エリザベス・オリンピック・パークは、すでに市民の憩いの場所となり、また、選手村として使われていた建物群は、オリンピック会期終了と同時に改装がほどこされ、現在すでに6000人が居住する「イースト・ビレッジ」として、新たなコミュニティが形成されています。

大きな自転車屋さんがあるのも、アーバンライフの象徴。
アパートメントの正面玄関を抜けると、こんなプレートが掲げられています。
道の名前にも、オリンピック関連の単語がちりばめられています。

 現在のところ、合計で2818戸あるアパートメントのうち、1379戸は半官半民事業の「アフォーダブル住宅(政府の政策の一環として、市場価格よりも低く設定された住宅)」として分譲や賃貸が行われ、1439戸は民間企業である「ゲット・リビング・ロンドン」の管理による賃貸物件として、ほぼ全戸埋まっている状態です。

 さらに、現在も建築中の高層ビル群が完成する10年後までには、追加で2000戸のアパートメントが分譲、または賃貸される予定とのこと。これからますます、多くの人が集まるエリアになりそうです。

「ゲット・リビング・ロンドン」が管理する住居の内装は、英国人デザイナー、ウェイン・ヘミングウェイ氏(以前にこのコラムでも取り上げたクラシックカー・ブーツ・セールの発起人でもあります)の手によります。(C) Get Living London
家具付きで賃貸されています。気になる家賃は1寝室アパートメント(ダイニングキッチン、寝室、バストイレの間取り)で週360ポンド~。(C) Get Living London
23階の部屋からの眺め。オリンピック・スタジアムやアルセロール・ミッタル・オービットが見渡せます。スタジアムは今年、サッカーチーム、ウェスト・ハム・ユナイテッドの本拠地となる予定。

文・撮影=安田和代(KRess Europe)